泌尿器科

膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路の感染症です。頻尿、排尿痛、残尿感などの症状が現れます。特に女性は解剖学的な理由から膀胱炎にかかりやすく、抗生物質による治療が主となります。

腎臓や尿管、膀脱などに石（結石）ができる病気です。尿路結石の場合は激しい痛み（茄痛）や血尿を引き起こします。結石の大きさや場所によって、自然排石を待つ場合と、体外衝撃波結石破砕術（ESWL)や内視鏡手術などの治療を行う場合があります。

加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす疾患です。50歳以上の男性に多く見られ、排尿困難、頻尿、夜間頻尿などの症状が特徴です。薬物療法や手術療法などがあります。

男性の前立腺に発生するがんで、高齢になるほど発症率が高まります。初期には自覚症状がほとんどないため、検診での早期発見が重要です。PSA 検査（前立腺特異抗原検査）が代表的な血液検査です。

膀胱の内側を覆う細胞から発生するがんです。最も一般的な症状は肉眼的血尿です。喫煙は膀胱がんの主要なリスク因子の一つです。内視鏡を使った手術で、大腸ポリープ切除と同じようにカメラで手術の様子を見ることができます。

腎臓の実質（ネフロン）から発生するがんです。血尿、腰痛、腹部のしこりなどが症状として現れることがありますが、無症状で偶然発見されることも多いです。手術が主な治療法ですが、腹腔鏡やロボットを使用した手術では入院して 5~6日で退院できます。

尿意切迫感（突然強い尿意を感じる）を主症状とし、頻尿や切迫性尿失禁を伴うことがある症候群です。薬物療法で症状をやわらげることができます。

自分の意思に反して尿が漏れ出てしまう状態です。腹圧性尿失禁（咳やくしゃみなどで漏れる）、切迫性尿失禁（急に強い尿意を感じて漏れる）、一番多いのは混合性尿失禁です。骨盤底筋体操や薬物療法、手術療法などで治療します。

精巣（睾丸）に発生する腫瘍で、若年男性に多いがんです。精巣の無痛性腫脹や硬結が主な症状です。早期発見・早期治療で治癒率の高いがんとして知られています。

包茎、亀頭包皮炎、勃起障害（ED）などがあります。症状や重症度に応じて、薬物療法や手術療法などの治療を行います。